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こんにちは、北海道で農家をしている「まるっと農業日記」のくろかべです。
秋になってアスパラの葉が黄色くなってきたけど大丈夫? 10月って何をすればいいの? そんな疑問を持っている方は多いと思います。
実はくろかべも、始めたばかりのころに10月の管理を適当にして、翌春アスパラが全然出てこなかった失敗があります。10月の管理しだいで、来春の収穫量は大きく変わります。
この記事のポイント
- 10月〜11月は、夏に作った栄養を根に送り込む「養分転流期」
- やることは3つ:株の診断と追肥/茎葉の管理/冬越し準備
- 茎を切るのは7割以上が黄色くなってから。霜が降りる前に
動画で見る:10月のアスパラ管理
なぜ10月がアスパラにとって特別なのか
アスパラの1年は4つのステージに分かれています。
| 時期 | ステージ | 何が起きているか |
|---|---|---|
| 4〜9月 | 養分蓄積期 | 光合成で栄養を作る |
| 10〜11月 | 養分転流期 | 茎葉の栄養を根(貯蔵根)へ送る |
| 12〜2月 | 休眠期 | 貯めた栄養で春を待つ |
| 3〜4月 | 萌芽期 | 根の栄養で新芽を出す |
平均気温が15〜16℃になり、最低気温10℃以下の日が3日ほど続くと、アスパラは「冬が来る、根に栄養を貯めよう」と切り替わります。今まさに、来年の収穫量が決まる時期なんです。
作業1:株の体力診断と追肥
アスパラは夏の間、体力を使って芽を出し続けています。11月に入ると栄養の吸収力がガクッと落ちるので、10月中に最後の栄養補給をしてあげましょう。
株の体力チェックポイント
- 茎の太さ:鉛筆くらいあるか
- 葉の色:まだ緑色を保っているか
- 茎の本数:1株あたり5〜8本立っているか
- 根元:ぐらつきがないか
茎が細く葉が黄色っぽい株は、疲れているサインです。
追肥のやり方
- 肥料:窒素・リン酸・カリがバランスよく入った化成肥料(くろかべは8-8-8を使用)
- 量:1株あたり大さじ2杯程度
- 撒き方:株の周りに円を描くように広く撒く
- コツ:雨の前日に撒くと、ゆっくり土に染み込む
根元に肥料を集中させない
株元に固めて置くと根を傷めます。必ず株の周りに広く撒いてください。
作業2:茎葉の管理
茎や葉は、光合成で作った栄養を根に送る大事な役割を持っています。緑色の元気な茎はそのまま残すのが基本です。
茎を切るタイミング
- 切るのは、黄色く枯れてきた茎と病気の茎だけ
- 目安は、茎全体の7割以上が黄色くなったら
- 時期は霜が降りる前、10月下旬〜11月上旬ごろ
正しい切り方
- 地面から5cmくらい上で切る(短すぎると切り口から病気が入る)
- 清潔なハサミや剪定バサミを使い、エタノールで拭いておく
- 切った茎は必ず畑の外へ運び出す
茎枯病や斑点病の病原菌は、茎の中で越冬して翌年の発生源になります。切った茎を畑に放置しないでください。
作業3:冬越しの準備
根を寒さから守ると、春の芽出しが格段に良くなります。やり方は2ステップだけです。
- 株元に、地面が隠れるくらい堆肥を撒く
- その上を籾殻(もみがら)で覆う
籾殻には、保温・乾燥防止・雑草抑制の効果があり、春にはそのまま土にすき込めます。手に入らなければ、稲わら・落ち葉・バーク堆肥・腐葉土でも代用できます。
よくある質問
Q. 茎がまだ緑なのに切ってもいい?
A. 緑の茎は光合成で根に栄養を送っているので、切らずに残してください。7割以上が黄色くなってからが切り時です。
Q. 追肥は11月でも大丈夫?
A. 11月に入ると株の吸収力が落ちるので、10月中に済ませるのがおすすめです。
Q. 冬越しの資材は何でもいい?
A. 株元を寒さから守れれば、籾殻・稲わら・落ち葉・腐葉土などで大丈夫です。
まとめ:10月のひと手間で来春は太いアスパラに
アスパラは放っておいても育ちますが、10月の追肥・茎葉の管理・冬越し準備をしっかりやれば、来春は太くて元気なアスパラが次々と収穫できます。
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